美術品保全用アナライザ

ALPHA II 美術品保全用アナライザ

フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)は、物質の同定やキャラクタリゼーションに最適な分析手法のひとつで、様々な分野で幅広く使われています。赤外線の吸収帯を調べることで、物質を構成する成分や分子構造を推定することが可能で、定性・定量に有用な情報を得ることができます。近年では、FT-IRを用いた美術品の分析が盛んになりつつあり、これにより修繕を必要とする絵画やオブジェ等に用いられている各種の材料に関する化学的な知見を得ることが可能となっています。FT-IR法による分析は、修繕の最適な方法と材料の選定において重要な役割を担っています。

美術品保全用アナライザ FT-IR の利用は多くの場合、分析ラボ内での測定に限られ、美術品を現場で測定することは非常に希でした。従来、フレスコ画や壁画をFT-IRで分析する場合には、それらの一部を採取し、分析ラボに持ち込んで測定するのが一般的で、美術品を破壊しなければならないため測定点数は限られ、また輸送に掛かる時間や手間、コストなどの問題がありました。従って、美術品の保全において FT-IR 法の有用性は認められていたものの、有効に活用されることはほとんどありませんでした。
軽量、コンパクトデザインの ALPHA II は、必要なときに必要な場所へ運んで使用することができ、フレスコ画や壁画を破損することなく非接触でその表面を分析することが可能です。新たに開発された美術品保全用システムには、外部反射測定モジュールとCCDによる観察機能が搭載されており、装置を三脚に固定して使用することもできるため、各種絵画の表面の、特定の場所の赤外スペクトルを簡単に測定することが可能です。

 

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